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大通どうぶつ通信 vol.6

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「わんちゃん・ねこちゃんの中毒について」
(食材以外編)


今回は、食材以外で中毒症状を示す可能性のあるものについてお伝えします。散歩中やガーデニングでよく遭遇する植物や、ご自宅、ガレージなどにある物について代表的なものを取り上げたいと思います。

危険な植物

ユリ、ツツジ科、イチイ、シクラメン、ジギタリス、スズラン、菊、チューリップなど


家庭で遭遇するもの

不凍液、エッセンシャルオイル、虫よけ剤、タバコ、保冷剤や冷却シート、柔軟剤、洗剤や石鹸など


上記の中で、代表的なものについてどのような症状が出るのかご紹介します。


植物

① ユリ(ユリ属、ワスレグサ属の仲間)
症状:嘔吐、食欲不振、無気力、脱水症状、腎不全など
ユリは特にねこちゃんで非常に有害です。少量で重度の腎不全を起こす可能性があります。 花や茎、球根、花粉など全て危険であり、ユリを生けた水も危険で、花瓶の水にも注意が必要です。 全てのユリが該当するのではなく、分類がユリ属、ワスレグサ属になる仲間が危険とされています。

② ツツジ科
症状:嘔吐、下痢、よだれ、衰弱、昏睡、低血圧

③ イチイ
症状:急性心不全による突然死、ふるえ、呼吸困難、発作など

④ シクラメン
症状:嘔吐、胃腸炎

⑤ ジギタリス
症状:心不整脈、嘔吐、下痢、心不全

⑥ スズラン
症状:運動失調、嘔吐、心不整脈
草、花、種子に毒性があります。

⑦ ワスレグサ
症状:嘔吐、食欲不振、腎不全

⑧ 菊
症状:よだれ、嘔吐、下痢、 摂取量が多いと衰弱、運動障害

⑨ チューリップ、 スイセンの球根
症状:強い胃腸炎 、よだれ、食欲不振、痙攣
とくに、球根の毒性が強いとされています。


家庭で遭遇するもの

① 不凍液(エチレングリコール)
症状:錯乱状態、吐き気、嘔吐、多尿、下痢、心拍と呼吸数の増加、衰弱、ふらつき、発作、ふるえ、失神、昏睡
少量でも非常に危険です。小型のわんちゃん・ねこちゃんではスプーン1杯が目安となります。

② エッセンシャルオイル
症状:胃腸障害、肝臓障害、誤嚥性肺炎
ねこちゃんは特に敏感で少量でも危険です。

③ 虫よけ剤などDEET(ジエチルトルアミド)を含んだ製品
症状:皮膚炎、嘔吐、ふるえ、発作
DEET(ジエチルトルアミド)は虫よけ関連の製品ではよく見かける成分です。DEETは第2類医薬品に指定されていています。とくに海外品では高濃度のものが販売されており、ヒトでも取り扱いに注意が必要です。わんちゃん・ねこちゃんにとってDEETは、毒性の強い成分となります。

④ タバコ
症状:激しい嘔吐、頻脈、血圧の低下、痙攣、呼吸不全
タバコに含まれるニコチンが有害となります。水に濡れた状態(灰皿など)のタバコの誤食は、より重篤な症状が出る可能性があります。

⑤ 保冷剤、冷却シートなど プロピレングリコールを含む製品
保冷剤などに使われるプロピレングリコールは、不凍液(エチレングリコール)よりも毒性は弱いですが、摂取量などにより同様の危険性があります。またシートごと誤食した際には、腸閉塞の可能性もあります。

⑥ 洗濯用の柔軟剤、リンス(陽イオン界面活性剤を含む製品)など
症状:よだれ、嘔吐、口腔と食道潰瘍、腸閉塞、発熱など

⑦ 固形石鹸、洗顔料
症状:胃腸障害、脱水、大量摂取(固形石鹸をまるごとなど)時は、腸閉塞など
石鹸には成分にエッセンシャルオイルを含む製品があります。この場合、危険度が高くなります。


以上、代表的なものについて取り上げました。すべてではありませんので、誤食したかもしれないと思った際には、すぐに受診してください。わんちゃん・ねこちゃんたちは、私たちが思いがけないものも好奇心で口にします。日頃から危険かもしれないものは届かない所に置くように心がけましょう。

次回の大通どうぶつ通信(vol.7)では、夏にむけて熱中症についてお話しする予定です。おたのしみに。


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