1. 原因
CKDには様々な原因があり、その原因に対しての根本的な治療が可能であれば、CKDの悪化や進行を抑制することができます。 ~原因としてあげられる主なもの~ ① 先天性 ② 遺伝性 ③ 腎盂腎炎 ④ 尿路閉塞 ⑤ 薬剤性 ⑥ 糸球体腎炎 ⑦ ウイルス感染症
2. 診断
診断には以下にあげられるようなものがあります。 ① 自宅での症状:
若い頃より水を飲むことが増えたように感じる、トイレの砂を変える頻度が増えた、など「多飲多尿」と呼ばれる症状が代表的です。
CKDの段階では明確な症状を示さず、慢性腎不全になると脱水して体重が減り、嘔吐や食欲不振などの消化器症状を示すようになり、症状が出始めるこの段階が最も多く診断されるタイミングでもあります。 ② 血液検査:血液検査では以下の項目を参考にします
③ 点滴:CKDの子は腎臓での水分の再吸収がうまくできず、体が脱水しやすい状態にあります。脱水があると、食欲不振や嘔吐などの尿毒症症状が悪化します。飲水の機会を増やし、ウェットフードやパウチなどで水分を取っても脱水がある場合には点滴を実施します。点滴には皮下補液と静脈輸液の2種類があります。皮下補液は通院時だけでなく自宅でも実施できる輸液法で、脱水を補正し食欲の改善を図るために実施します。一方、静脈輸液は尿毒症の改善を図るために実施し、状態により1週間前後の入院治療が必要となることが多いです。