① ネギ類(タマネギ、長ネギ、ニラ、ニンニク、エシャロット、ラッキョウなど) 症状:血尿、胃腸障害、元気消失など
ネギ類に含まれる成分が赤血球を破壊するため、貧血を引き起こします。これらの食材を煮込んだスープでもエキスが出ているので危険です。致死量についてははっきりしていませんが、ほんのわずかな量を口にしただけで中毒症状を示す子もいます。また、各食材で毒性成分の含有量が違うので、危険度も変わってきます。
② キシリトール 症状:低血糖、肝障害、嘔吐など
小型のわんちゃんでは1粒のキシリトールガムで症状がみられることがあります。摂取後、12〜24時間以内に肝臓で酵素活性が起こり、急性肝障害を発症することがあります。
③ カカオ(チョコレート、ココア) 症状:不整脈、心拍数の増加、興奮、けいれん、嘔吐など
カカオの成分であるテオブロミンが中枢神経を刺激します。
テオブロミンとはカカオの香り成分で、含有量が高いビターチョコほど危険です。一方、ミルクチョコレートは含有量が低いため、症状は出にくいですが、板チョコ1枚を全部誤食すると小型犬の場合(5kg以下)では、致死量になる可能性があります。